クリーニングの必要性
虫歯、歯周病にならないために
虫歯や歯周病など、何かのトラブルが起きる前に予防していくことです。
虫歯ができない環境づくりや歯周病にならない・進行させないように未然に防いでいくことを目的としています。
70代を対象とした健康分野のアンケートで「後悔していること」の第一位は「歯」という結果が出ています。今からできることを継続していけるようにサポートしてまいります。
当院の診療体勢について
当院では患者さんの状態を些細なことまでしっかりと記録していきます。
生活習慣や歯磨きの苦手な箇所などいろいろな情報をお伺いすることにより、ひとりひとりのライフスタイルに合った口腔内管理方法をご提案させていただきます。
虫歯予防、クリーニングの重要性
予防に重点をおいていただくと、何かがあっても早めに対処できます。
例えば、歯を失ってから歯の重要性に気付く方がとても多いのですが、当院ではそうならないためのサポートが重要と考えております。
美しく健康的な状態を保てるようにお手伝いができればと思います。
虫歯、歯周病の原因は歯石・バイオフィルム
歯石について
唾液に含まれるカルシウムが石灰化したものです。磨き残したプラークが3日ほどそのままになっていると歯石になってしまします。
唾液の出口のある下の前歯の内側や上の奥歯の外側につきやすく、歯石が付着したままにしておくと歯周病の原因となります。
また、歯石は口臭の原因にもなっています。歯磨きでは取り除くことができないので定期的に歯科医院で機械を使って取り除くことをお勧めします。
バイオフィルムとは
歯の表面にできた細菌の膜のことです。排水溝などのヌルヌルしたものを想像していただくとわかりやすいかと思います。
バイオフィルムを取り除くためには歯ブラシだけでは難しく、歯科医院専用の機械が必要です。
歯のクリーニングについて
クリーニングとは
クリーニングでは歯石と着色の除去をおこないます。
歯石が付いたままの状態ですと歯周病が進行してしまいます。また、歯石は普段の歯磨きでは落とすことができず、歯科医院で専用の器具を使って除去していきます。
クリーニングの流れ
治療前のチェック
お口の中を全体的に拝見して歯石のついている箇所をチェックします。
検査
歯周ポケット(歯と歯茎の間の深さ)の検査をおこない、目に見えない歯茎の中まで歯石のチェックをします。
除去
超音波スケーラーを用いて歯を傷つけることなく歯石の除去をおこないます。
仕上げ
必要に応じて手用スケーラーを用いて器具が入りにくい部分の歯石を除去したり、再び歯石が付きにくいように表面をつるつるに仕上げます。
どれくらいの頻度でクリーニングを受けるのが良いか
何もなくても3か月に一度は検診とともにクリーニングしていただくことをおすすめしております。
お口の中の状態により1か月ごと・2か月ごとなどより短いスパンでのご提案もさせていただいております。
歯ブラシ、フロス、
歯間ブラシの使い方
歯ブラシ・歯間ブラシにはサイズがあります。まずは患者さんひとりひとりのお口の中を拝見してサイズのご提案をさせていただきます
次にお口の中に合わせた歯磨きの方法を指導いたします。利き手や磨きにくい場所なども様々ですので患者さんごとにわかりやすくご説明いたします。
フロスはかぶせものやインプラントなどによっても種類が変わります。また、使い方が難しいツールの一つでもありますが歯ブラシや歯間ブラシの届かない場所にはとても効果的ですので、ご家庭で上手に取り入れていただけるように指導してまいります。
PMTCについて
PMTCとは
歯磨きはいつも念入りにしているという方でも6割程度しか磨けていません。
PMTCではバイオフィルム(菌の塊)まで除去できるのが特徴です。
PMTCの流れ
- 歯垢染色剤
最初に磨き残しのある部分をチェックしてブラッシング指導をおこないます。 - スケーリング
歯石の除去をおこないます。 - ポリッシング
歯の表面の着色汚れを除去します。 - エアフロー
細かい粒子を水圧噴射することで器具の届かない部分の汚れを落とします。 - フロス
薬液を併用したデンタルフロスで普段歯ブラシの届かない部分もきれいにします。 - コーティング
歯の表面のツヤを出して汚れのつきにくい状態にします。 - フッ素
虫歯予防に効果的な歯科医院専用高濃度フッ素を塗布します。
※その他、口腔内の状況により必要な処置を行います。